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法学をやっていく

憲法の参考書

宍戸ほか『憲法学読本(第3版)』(有斐閣、2018年)

憲法の基本的な議論がコンパクトによくまとまっている。

さしあたりこいつを読み込んでおけば一通りの理解はできるだろう。

 

駒村圭吾憲法訴訟の現代的転回』(日本評論社、2013年)

ひとことでいえば憲法事例問題の解きかたを解説した本。三段階審査論と違憲審査基準論とをセックスさせている*1

実際にどうやって事例を分析し、論証を組み立てていけばよいかということについて大きな示唆を与えてくれるだろう。憲法の書き方がいまいちわからないという人におすすめしたい。

 

宍戸ほか『憲法演習ノート』(弘文堂、2015年)

予備試験くらいのスケールの問題を21題ぶちこんだ事例問題集。解説に加えて答案もついている。

事例はかなりクリエイティブなため、判例をそのままぶつけるというよりは、判例をベースにその射程を考えたり、射程が及ばなかったらそもそも判例が存在しないところで学説の立場からどのように考えていくかというトレーニングを積むことができる。上級者ならいきなり解けばいいし、初級〜中級クラスなら問題を読んで解かずにいきなり解説・答案を読んで知識を練り上げればいい。こいつと蜜月となれるのなら憲法の学力はかなり高まってるといっていいだろう。

*1:「三段階審査論が登場した背景的事情は、…アメリカ流違憲審査基準論の(答案上の)俗流化と(判例上の)失敗、そしてそれを許した憲法解釈学の知的風土(?)に求められる。もちろん、アメリカの敗北ドイツの勝利という短絡にはしゃぐのではなく、双方のアプローチを公正に査定した上で、それらを融合的に受容し、良き憲法的論証をこの極東の地で生み出す姿勢をとることが大事だ」とする(同書p82)。